仏師
2012年03月15日


仏師(ぶっし)ってご存知ですか?
仏師(ぶっし)とは、日本における、仏像などの制作を担当する者に対する名称です。
仏師の故・都竹峰仙さんの遺作展「飛騨の匠が残した平和絵の祈り」がギャラリー三井堂(上岡本町3)で18日まで開催されていて、昨日家内と行ってきました。
都竹峰仙さんは1950年代から1990年代にかけて飛騨を中心に活躍された仏師で、地元高山にも御嶽教飛騨教会の栃目不動や大雄寺の仁王像があります。
その数々の作品の中で峰仙さんが1975(昭和50)年ごろ発表された「平和の女神」と名付けられた木彫作品があります。同作品は、峰仙さんが九死に一生を得た戦争体験を元に反戦・反核と平和への祈りを込めて制作したもの。水しぶきを上げる波の中からきのこ雲が立ち上りその上に慈悲の表情を浮かべた菩薩(ぼさつ)が座っています。
そして昨年の東日本大震災3・11という日は都竹峰仙さんの命日です。ご家族の和子さんがお仏壇の前でお参りしていたときに地震があったそうです。
「全てが偶然と思えなかった。水しぶきは東北を飲み込んだ津波に見え、きのこ雲は福島原発事故だと思った。今年はちょうど父の生誕100年にあたり、3月11日という命日と大地震の日が重った事に不思議な縁を感じた。父が生前強く言っていた反戦・反核のメッセージを、今こそ世の人に伝えるのが使命だと思った」と和子さんはお話ししていらっしゃいました。
和子さんの元には同様の作品が3体あり、思いを知人に相談した所、日本木彫芸術文化財団(東京都文京区)と高山市を通じて昨年、1体(新世弥勒)は広島市にもう1体(風神)は長崎市にそして最後の1体(平和の女神)が先の三市長の新書を携えて海を渡り国連本部へと寄贈されました。
作品を見させていただき、改めて平和の尊さを思い知らされました・・・
masashi nagaya
Posted by しろくまくん at 09:42│Comments(0)
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